下肢静脈瘤とは
足の静脈が拡張して曲がりくねった状態のことです。
下肢静脈瘤は、見た目にも不快なものですが、放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があります。
下肢静脈瘤の原因、症状、診断、治療法、予防法などについて、詳しく解説します。
下肢静脈瘤の原因
下肢静脈瘤の原因は、主に以下の3つです👇
静脈弁の不全
静脈には、血液が逆流しないようにする弁があります。
しかし、加齢や遺伝、妊娠、肥満などの影響で、弁が正常に閉じなくなると、
血液が重力に逆らって上がらずに足に溜まってしまいます。
これにより、静脈が圧迫されて拡張し、下肢静脈瘤が形成されます。
筋肉ポンプの低下
筋肉ポンプとは、筋肉の収縮によって静脈内の血液を心臓に送り返す仕組みのことです。
運動不足や長時間の立ち仕事などで、筋肉ポンプが低下すると、
血液の流れが悪くなり、静脈が拡張します。
血液の粘度の上昇
血液の粘度とは、血液が流れる際の抵抗のことです🩸
喫煙や高脂血症、糖尿病等で血液の粘度が上昇すると、血液の流れが悪くなり、静脈が拡張します。
下肢静脈瘤の症状
下肢静脈瘤の症状は、以下のようなものがあります☟
青く太い血管が皮膚の表面に浮き出る
下肢静脈瘤の最も目立つ症状です。
特にふくらはぎや太ももの内側に多く見られます🐾
足のむくみや重だるさ
静脈が拡張すると、血液が足に溜まりやすくなります。
これにより、足がむくんだり、重だるく感じたりします。
特に夕方や暑い日に症状が悪化します。
足の痛みやしびれ
静脈が拡張すると、周囲の神経や筋肉に圧力がかかります。
これにより、足が痛んだり、しびれたりします。
特に歩いたり、立ったりすると痛みが強くなります。
皮膚の色素沈着や硬化
静脈が拡張すると、血液中の赤血球が壊れてヘモグロビンが漏れ出します。
ヘモグロビンは、皮膚に色素沈着を起こし、茶色や紫色に変色します。
また、皮膚が炎症を起こして硬くなったり、かゆみが出たりします。
静脈炎や血栓症
静脈が拡張すると、血液の流れが悪くなり、血液が固まって血栓ができやすくなります。
血栓が静脈の壁に付着すると、静脈炎と呼ばれる炎症を起こします。
静脈炎は、赤く腫れたり、熱を持ったり、触ると痛いという症状が出ます。
血栓が静脈から剥がれて肺に達すると、肺塞栓症と呼ばれる重大な合併症を引き起こします。
肺塞栓症は、呼吸困難や胸痛、失神などの症状が出ます。
下肢静脈瘤の診断
下肢静脈瘤の診断は、主に以下の2つの方法で行われます↓
視診
医師が足の静脈の状態を目で確認します👀
青く太い血管が皮膚の表面に浮き出ている場合は、下肢静脈瘤の可能性が高いです。
超音波検査
医師が超音波を使って足の静脈の内部を画像化します📷
静脈の形や大きさ、血液の流れの方向や速度などを詳しく調べることができます。
静脈弁の不全や血栓の有無なども判定できます。
下肢静脈瘤の治療法
下肢静脈瘤の治療法は、以下のようなものがあります⇩
保存的治療
手術を行わないで、症状を緩和する方法です。
圧迫ストッキングや静脈ポンプなどを使って、足の血液の流れを改善します。
また、運動や食生活の改善、体重の管理なども効果的です。
内科的治療
薬物を使って、静脈の状態を改善する方法です💊
抗凝固剤や血管拡張剤などを服用することで、血液の流れを良くしたり、
血栓の予防や溶解をしたりします。
外科的治療
手術を行って、静脈を切除したり、閉塞したりする方法です✂
ストリッピング法やレーザー法、硬化療法などがあります。
外科的治療は、下肢静脈瘤の根本的な解決法ですが、合併症や再発のリスクもあります。
下肢静脈瘤の予防法
下肢静脈瘤の予防法は、以下のようなものがあります👅
適度な運動
適度な運動は筋肉ポンプを活性化させて、足の血液の流れを良くする事ができます。
歩く、走る、自転車に乗るなどの有酸素運動がおすすめです🏃♀️
一方、重量挙げやスクワットなどの無酸素運動は、静脈に過度な負担をかけるので、
避けるべきです。
適切な姿勢
長時間の立ち仕事や座り仕事は、足の血液の流れを悪くします。
できるだけ、足を高くして休むようにしましょう。
また、足を組んだり膝を曲げたりするのも静脈に圧力をかけるので控えるべきです。
健康的な食生活
高脂肪や高塩分の食事は、血液の粘度を上げたり、体重を増やしたりするので、
下肢静脈瘤のリスクを高めます🍴
野菜や果物、魚や豆類などの低脂肪や低塩分の食事を心がけましょう🐟
また、水分やビタミンCの摂取も、血液の流れを良くするのに役立ちます。
禁煙
喫煙は、血液の粘度を上げたり、血管を収縮させたりするので、下肢静脈瘤のリスクを高めます🚬
禁煙は、下肢静脈瘤の予防にも、治療にも、非常に重要です。
まとめ
下肢静脈瘤は、足の静脈が拡張して曲がりくねった状態のことです。
下肢静脈瘤は、見た目にも不快なものですが、
放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があります。
下肢静脈瘤の原因は、静脈弁の不全や筋肉ポンプの低下、血液の粘度の上昇などです。
下肢静脈瘤の症状は、青く太い血管が皮膚の表面に浮き出ることや、
足のむくみや重だるさ、痛みやしびれ、皮膚の色素沈着や硬化などです。
下肢静脈瘤の診断は、視診や超音波検査などで行われます👩⚕️
下肢静脈瘤の治療法は、保存的治療や内科的治療、外科的治療などがあります🏥
下肢静脈瘤の予防法は、適度な運動や適切な姿勢、健康的な食生活、禁煙などがあります🧗
下肢静脈瘤は、早期に発見して適切な治療を受けることが大切です。
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健康管理食専門の配食サービス業を営みつつ「健康」に関する情報を発信しながら「明るい引きこもりな子供2人」と生きる精神疾患をもったシングルファーザーでもある筆者が各種障害についての情報も同時に綴るダブルトランスミッションブログ!!!!!!!!!!!!!