今回は、血液検査でよく見るASTという項目について、
その意味や役割についてわかりやすく解説したいと思います。
ASTは肝臓や心臓などの臓器の状態を知るために重要な指標ですが、実はそれだけではなく、
私たちの体の様々な機能にも関係していることが最近の研究でわかってきました。
ASTについて詳しく知りたい方は、ぜひ最後までお読みくださいm(__)m
ASTとは何か?
ASTとは、アスパラギン酸アミノトランスフェラーゼ(Aspartate Aminotransferase)の略称で、
体の中でアミノ酸というタンパク質の材料を作ったり壊したりする時に使われる酵素の一種です。
酵素とは、化学反応を速くしたり助けたりする物質のことです。
ASTは肝臓や心臓、筋肉などに多くありますが、特に肝臓に多く含まれています。
そのため、ASTの量を血液から測ることで、
肝臓や心臓などの臓器に何か問題がないかチェックすることができます。
ASTは昔はGOT(グルタミン酸オキサロ酢酸トランスアミナーゼ)と呼ばれていましたが、
今ではASTという名前が一般的です。
ASTの正常値と異常値
ASTの正常値は、男性では10~40 U/L(ユニット/リットル)、女性では10~35 U/Lとされています。
ただし、この値は検査する方法や機器によって少し違う場合がありますので、
自分の値が正常かどうかは必ず医師に聞いてください。
ASTが正常値よりも高い場合は、肝臓や心臓、筋肉などに何らかのダメージがある可能性があります。
例えば、以下のような病気や状態が考えられます👇
- 肝炎や肝硬変、肝がんなどの肝臓の病気
- 心筋梗塞や狭心症などの心臓の病気
- 筋ジストロフィーや筋炎などの筋肉の病気
- 溶血性貧血や溶血性黄疸などの血液の病気
- アルコールや薬物の飲みすぎ🍺
- 激しい運動やけが🏃
ただし、ASTが高いからといってすぐに病気だと決めつけることはできません。
ASTだけではどこに問題があるか特定することは難しいからです‼️
そのため、他の検査項目と一緒に見て判断する必要があります💓
例えば、ALTという酵素も同じように肝臓や筋肉に多くありますが、ALTは肝臓に特に多いです🤔
そのため、ALTも高くなっている場合は肝臓の病気が疑われます㊩
逆に、ALTは正常でASTだけが高い場合は心臓や筋肉の病気が考えられます🏥
ASTの最新の研究動向
ASTは長年にわたって肝臓や心臓などの病気を診断するために使われてきましたが、
近年ではAST自体が持つ生理的・病理的な働きについても注目されています👀
例えば、以下のような研究が行われています☟
- ASTは脳で神経伝達物質のグルタミン酸の作り方を調節しており、
神経細胞の生き残りやつながりに重要な働きをしています。
ASTが足りないと、神経発達障害や神経変性疾患の原因になるかもしれません。 - ASTは肝臓で脂肪酸というエネルギー源の作り方を調節しており、肝臓の脂肪代謝に影響を与えています。
ASTが活発になると、肝臓で脂肪酸が増えて、脂肪肝やインスリン抵抗性の原因になるかもしれません。 - ASTは免疫系で炎症反応を調節しており、
炎症性サイトカインという物質の作り方やマクロファージという細胞の働き方に関係しています。
ASTが足りないか止められると、炎症性疾患や感染症の進行に影響を与えるかもしれません。
このように、ASTは単なる検査項目ではなく、
私たちの体の様々な機能に深く関わっていることがわかります。
今後もASTに関する研究が進められることで、新しい知識や治療法が見つかることが期待されます。
まとめ
この記事では、ASTという検査項目について、その意味や役割についてわかりやすく解説しました。
ASTは肝臓や心臓、筋肉などの臓器の状態を知るために重要な指標ですが、実はそれだけではなく、
私たちの体の様々な機能にも関係していることが最近の研究でわかってきました。
ASTは私たちの健康に密接に関係する重要な指標であると言えるでしょう(#^.^#)
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