アルブミンとは、人間の血液に含まれるタンパク質の一種です。
アルブミンは、血液の水分量を調節したり、
脂肪やビタミンなどの物質を運んだりする役割があります。
アルブミンは、肝臓で作られて血液に送られますが、
肝臓や腎臓の病気や怪我や火傷などで減ることがあります。
アルブミンが減ると、むくみや感染症などの問題が起こることがあります。
アルブミンの量は、血液検査で調べることができます。
正常な値は、約4.0から5.0グラム/デシリットルです。
この値は、人や測定方法によって少し違うことがあります。
アルブミンの値が低い場合は、以下のような原因が考えられます👇
- タンパク質の摂取不足:食事でタンパク質を十分に摂れないと、アルブミンを作る材料が不足します。
また、貧血や消化吸収障害も起こることがあります。 - タンパク質の合成障害:肝臓の病気でアルブミンを作る能力が低下すると、アルブミンの量も減ります。
また、血小板やコレステロールなども低くなります。 - タンパク質の異化亢進:炎症や癌などで体がタンパク質を消費する量が増えると、
アルブミンも減ります。
また、CRPという炎症反応を示す値も高くなります。 - タンパク質の体外喪失:腎臓の病気で尿にタンパク質が漏れ出たり、
火傷や出血で皮膚からタンパク質が失われたりすると、アルブミンも減ります。
また、尿タンパクやナトリウムなども高くなります。 - タンパク質の体腔内漏出:胸水や腹水という液体が胸やお腹にたまると、
その中にアルブミンも漏れ出します。
これは、肝硬変や心不全などで起こることがあります。
アルブミンの値が高い場合は、脱水という状態を疑います。
脱水とは、水分が不足して血液が濃くなることです。
これは、水分を十分に摂らなかったり、嘔吐や下痢で水分を失ったりすると起こります。
脱水では、アルブミンだけでなく、尿素窒素やナトリウムなども高くなります。
アルブミンは人間の健康に大切なタンパク質ですが、その量はさまざまな要因によって変わります。
アルブミンの値だけでは判断できないことも多いので、
他の検査値や症状とあわせて見ることが大切です。
アルブミンに関する最新の情報を追っていきましょう。
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