MRIとは
MRI(Magnetic Resonance Imaging)とは、磁気共鳴現象を利用して、
人体の内部構造や機能を非侵襲的に画像化する検査法です。
MRIでは、強力な磁石とラジオ波を使って、体内の水素原子の磁気を揺らします。
その後、水素原子が元の位置に戻る際に発する信号を受信して、コンピューターで画像に変換します。
MRIは、X線やCTと比べて、軟部組織や血管などのコントラストが高く、
細かい構造や病変をより鮮明に観察できます。
MRIの種類
MRIには、主に以下の3種類があります👇
構造的MRI
人体の解剖学的な構造を画像化するMRIです。
脳や脊髄などの神経系の疾患や外傷の診断に用いられます。
例えば、脳卒中や脳腫瘍、多発性硬化症などの病変の位置や大きさを評価できます。
機能的MRI
人体の生理学的な機能を画像化するMRIです。
特に、脳の活動を測定するfMRI(functional MRI)が有名です。
fMRIでは、脳の血流量や酸素消費量の変化を捉えて、脳の働きを可視化できます。
例えば、言語や記憶などの認知機能や感情などの社会的機能を研究したり、手術前に重要な脳領域を特定したりできます。
拡散強調MRI
人体の分子レベルの運動を画像化するMRIです。
特に、水分子の拡散方向や速度を反映するDTI(Diffusion Tensor Imaging)が注目されています。
DTIでは、水分子が主に沿って拡散する方向を色付けして、神経線維の走行や結合を示すことができます。
例えば、白質病変や神経変性疾患などの診断や進行度の評価に役立ちます。
MRIのメリットとデメリット
MRIのメリットとしては、以下の点が挙げられます☟
放射線被曝がない
MRIでは、X線やCTと違って、放射線を使わないため、被曝リスクがありません。
そのため、妊婦や小児などにも安全に行えます👦👧
高解像度で高コントラスト
MRIでは、X線やCTよりも高い解像度と高いコントラストで画像が得られます。
そのため、軟部組織や血管などの細かい構造や微小な病変を見逃さずに捉えることができます。
多方向からの画像が得られる
MRIでは、X線やCTと違って、任意の方向からの断層像を得ることができます。
そのため、複雑な形状や位置の構造や病変を正確に把握することができます。
MRIのデメリットとしては、以下の点が挙げられます↓
金属との相性が悪い
MRIでは、強力な磁石を使うため、体内や体外に金属がある場合には注意が必要です。
金属が磁気に反応して動いたり、熱くなったりする可能性があります。
そのため、ペースメーカーや人工関節などの金属製の医療器具を持つ人はMRIを受けられない場合があります。
時間がかかる
MRIでは、X線やCTと比べて、画像を得るまでに時間がかかります。
一般的には、15分から30分程度ですが、検査項目や機器の性能によってはもっと長くなる場合もあります。
そのため、動かないでじっとしていなければならないことや、
機器の中で閉塞感や騒音に耐えなければならないことがストレスになる場合もあります。
コストが高い
MRIでは、X線やCTと比べて、機器の導入や運用にかかるコストが高いです。
そのため、検査料も高くなります。
一般的には、10万円から20万円程度ですが、保険適用外の場合や施設によってはもっと高くなる場合もあります💴
まとめ
MRIは、磁気共鳴現象を利用して、人体の内部構造や機能を非侵襲的に画像化する検査法です。
MRIには、構造的MRI、機能的MRI、拡散強調MRIの3種類があります。
MRIのメリットは、
放射線被曝がなくて高解像度で高コントラストで多方向からの画像が得られることです。
MRIのデメリットは、金属との相性が悪くて時間がかかってコストが高いことです。
MRIは、脳神経外科医にとって有用な診断ツールですが、
その特性や限界を理解して適切に使うことが重要です。
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健康管理食専門の配食サービス業を営みつつ「健康」に関する情報を発信しながら「明るい引きこもりな子供2人」と生きる精神疾患をもったシングルファーザーでもある筆者が各種障害についての情報も同時に綴るダブルトランスミッションブログ!!!!!!!!!!!!!