胃ガンとは
胃ガンとは、胃の粘膜や筋層などの細胞が異常に増殖してできる悪性腫瘍のことです。
胃ガンは日本では男性で第2位、女性で第4位のがん死亡原因となっており、
早期発見・早期治療が重要です。
胃ガンの原因とリスク因子
胃ガンの原因は明確には分かっていませんが、
以下のようなリスク因子が関係していると考えられています👇
- ヘリコバクター・ピロリ菌
胃に感染する細菌で、胃潰瘍や胃炎を引き起こすことがあります。
ヘリコバクター・ピロリ菌に感染している人は、
感染していない人に比べて胃ガンになる確率が約3倍高くなります。
- 食生活
塩分や加工肉などの摂取量が多い食生活は、胃ガンのリスクを高めます。
逆に野菜や果物などのビタミンCや食物繊維が豊富な食品の摂取は、胃ガンのリスクを低下させます。
- 遺伝
家族に胃ガンの患者が多い場合や特定の遺伝性疾患を持っている場合は、
胃ガンになり易いとされています。
- 年齢
胃ガンは40歳以上で発症することが多く、特に60歳以上では急増します。
- 性別
男性は女性に比べて約2倍胃ガンになりやすいです👨
- 喫煙
喫煙者は非喫煙者に比べて約1.5倍胃ガンになりやすいです🚬
過去の胃の手術
胃潰瘍や出血などで一部の胃を切除した人は、
手術後10年以上経過すると胃ガンになりやすくなります。
胃ガンの症状
胃ガンは初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると以下のような症状が現れます👇
- 食欲不振:食事量が減ったり、食べ物に興味がなくなったりします
- 体重減少:食欲不振や消化不良などで体重が減少します
- 吐き気や嘔吐:食事後や空腹時に吐き気や嘔吐を感じます
嘔吐物に血液が混じっている場合もあります
- 腹部不快感:腹部に重だるさや圧迫感、痛みなどを感じます
- 胃もたれや胸やけ:食事後に胃のもたれや胸やけを感じます
胃酸の逆流や胃炎などが原因となる場合もあります
- 便秘や下痢:便の回数や量、形状、色などが変化します
便に血液や粘液が混じっている場合もあります
- 貧血:胃ガンによる出血や栄養不良などで貧血を起こします
貧血の症状としては、顔色が悪くなったり、息切れや動悸、めまいなどを感じたりします
胃ガンの検査
胃ガンの診断は、以下のような検査を行います☟
内視鏡検査
胃の内部をカメラ付きの細い管(内視鏡)で直接観察します📷
胃ガンの疑いがある部分から組織を採取して細胞診や病理診断を行います。
内視鏡検査は、胃ガンの有無や進行度を判断する最も重要な検査です。
血液検査
血液中のヘモグロビンや白血球などの数値を調べます📝
貧血や感染症などの合併症の有無や重症度を判断します。
また、胃ガンに特異的な物質(腫瘍マーカー)が血液中に増加することがありますが、
これだけで胃ガンと診断することはできません。
画像検査
X線やCT(コンピューター断層撮影)などで胃や周囲の臓器の状態を撮影します。
胃ガンの大きさや位置、他の臓器への広がり(転移)などを調べます。
胃ガンの治療
胃ガンの治療は、以下のような方法があります↓
手術
胃ガンの部分とその周囲の組織を切除します👩⚕️
手術は、胃ガンの根治的治療として最も効果的ですが、
手術後に消化不良や栄養不足などの副作用が起こることがあります。
化学療法
抗がん剤と呼ばれる薬剤を静脈注射や経口摂取などで投与します。
抗がん剤は、がん細胞の増殖を阻害したり死滅させたりします。
化学療法は、手術前に行ってがん細胞を小さくする場合(新規化学療法)や、
手術後に行って残存したがん細胞を除去する場合(補助化学療法)、
手術不能な場合に行ってがん細胞の増殖を抑える場合(姑息化学療法)などがあります。
化学療法は、正常な細胞にも影響を与えるため、吐き気や脱毛などの副作用が起こることがあります。
放射線療法
高エネルギーの放射線をがん細胞に照射してがん細胞のDNAを破壊したり増殖を阻害したりします。
放射線療法は、手術不能な場合や手術後に残存したがん細胞を除去する場合に行われます。
放射線療法も、正常な細胞にも影響を与えるため、皮膚の赤みや胃腸の不調などの副作用が起こることがあります。
分子標的治療
がん細胞の特定の分子(標的)に結合して、がん細胞の増殖や転移を阻止する薬剤を投与します。
分子標的治療は、化学療法と比べて正常な細胞への影響が少なく、副作用も軽減されると期待されています。
しかし、分子標的治療は、標的となる分子を持つがん細胞にしか効果がない為、適応となる患者は限られています。
免疫療法
免疫系の働きを強化したり調節したりして、がん細胞を攻撃する能力を高める治療です。
免疫療法は、自分の免疫系を利用するため、個人差が大きく効果が出るまでに時間がかかることがあります。
また、免疫系の過剰反応によって発熱や発疹などの副作用が起こることもあります。
胃ガンの予後
胃ガンの予後は、発見時の進行度や治療方法によって異なります。
一般的には、早期発見・早期治療であれば5年生存率は90%以上と高くなりますが、
進行期であれば20%以下と低くなります。
また、年齢や性別、全身状態や合併症なども予後に影響します。
胃ガンの予防
胃ガンの予防には、以下のようなことが有効です↓
- ヘリコバクター・ピロリ菌の除菌:ヘリコバクター・ピロリ菌に感染している場合は、
抗生物質などで除菌することで胃ガンのリスクを低減できます。
- 食生活の改善:塩分や加工肉などの摂取量を減らし、
野菜や果物などのビタミンCや食物繊維が豊富な食品の摂取量を増やすことで、
胃ガンのリスクを低減できます。
- 禁煙:喫煙は胃ガンのリスクを高めるだけでなく、
他の多くのがんや心血管系疾患などのリスクも高めます(-。-)y-゜゜゜
禁煙することで健康に寄与できます。
- 定期的な検診:胃ガンは初期段階では自覚症状がほとんどないため、
定期的に内視鏡検査や血液検査などを受けることで早期発見・早期治療につながります🏥
特に、40歳以上や家族歴がある人は検診を受けることをおすすめします。
まとめ
胃ガンは、早期発見・早期治療が重要です!
もし、胃ガンの症状やリスク因子に該当する場合は、早めに医師に相談してください。
胃ガンの治療は、個々の状況に応じて適切な方法を選択します。
治療中や治療後は、栄養や生活習慣に気を付けて、健康管理を行ってください。
胃ガンの予防には、食生活の改善や禁煙などが有効です。
また、定期的な検診を受けることで、胃ガンの早期発見・早期治療に努めましょう。
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健康管理食専門の配食サービス業を営みつつ「健康」に関する情報を発信しながら「明るい引きこもりな子供2人」と生きる精神疾患をもったシングルファーザーでもある筆者が各種障害についての情報も同時に綴るダブルトランスミッションブログ!!!!!!!!!!!!!