人間ドック等で「萎縮性胃炎」と診断された方へ

この記事は約 3 分で読めます

stomachache-6509430_1280

 

萎縮性胃炎とは、胃の粘膜が慢性的に炎症を起こして、正常な胃腺が減少し、
代わりに腸上皮や潰瘍性胃炎などの異なる細胞が増殖する状態のことです

萎縮性胃炎は、胃がんや貧血のリスクを高める重要な要因となります

萎縮性胃炎の原因は、主に以下の二つです

  • ヘリコバクター・ピロリ菌:この菌は胃の粘膜に感染し、慢性的な炎症を引き起こします。長期間にわたって感染が続くと、胃の粘膜が萎縮していきます


  • 自己免疫性胃炎:このタイプの萎縮性胃炎は、自己免疫反応によって胃の粘膜が攻撃されることで起こります。自己免疫反応とは、本来体を守るべき免疫システムが誤って自分の組織や細胞を異物と認識して攻撃することです

萎縮性胃炎の症状は、初期段階ではほとんどありません

しかし、進行すると以下のようなものが現れることがあります


  • 食欲不振:胃の働きが低下すると、食べ物に対する興味や満足感が減少します

  • 腹部不快感:胃の粘膜が傷つくと、食事後や空腹時に腹部に不快感や痛みを感じる事があります

  • 貧血:萎縮性胃炎では、ビタミンB12や鉄分の吸収が低下することで、赤血球の生成が妨げられます。その結果、貧血を引き起こすことがあります。貧血の主な症状は、倦怠感や動悸、息切れなどです


萎縮性胃炎の診断は、内視鏡検査や血液検査などで行われます

内視鏡検査では、胃の粘膜の変化やヘリコバクター・ピロリ菌の有無を確認します

血液検査では、ビタミンB12や鉄分の値や自己免疫反応に関係する抗体の値を測定します

萎縮性胃炎の治療は、原因によって異なります

ヘリコバクター・ピロリ菌による場合は、抗生物質や制酸剤などで菌を除去します

自己免疫性胃炎による場合は、
ビタミンB12や鉄分の補給や免疫抑制剤などで貧血や自己免疫反応を抑えます

また、定期的に胃がんの検診を受けることが重要です

萎縮性胃炎は、放置すると胃がんや貧血などの重大な合併症を引き起こす可能性があります

早期発見・早期治療が大切です

食欲不振や腹部不快感などの症状がある場合は、消化器内科医に相談しましょう

この記事を書いた人Wrote this article

yokoyama-premium

健康管理食専門の配食サービス業を営みつつ「健康」に関する情報を発信しながら「明るい引きこもりな子供2人」と生きる精神疾患をもったシングルファーザーでもある筆者が各種障害についての情報も同時に綴るダブルトランスミッションブログ!!!!!!!!!!!!!

TOP